質問1.従来の対策と比べるとホウ酸の場合、値段が2倍以上にもなるんですね?
2.土台を設置する前にホウ酸処理するんですか?!
ホウ酸の防蟻剤は従来の化学薬剤と比較すると効果の発生機序が異なります。
従来の化学薬剤の場合、薬剤の成分が揮発蒸散した空気を気門から吸い込んだり、接触した手足や仲間同士の体を舐めることで
神経に作用させ、痙攣や麻痺を起こさせ、また筋肉を動かなくさせるなどを引き起こし死に至らしめる神経毒なのに対して、
一方ホウ酸の防蟻剤は、シロアリがホウ酸塩が浸透した木材を食すことでホウ酸を体内に取り入れ、細胞内のホウ酸濃度が高まり
エネルギー代謝がストップし、また腸内に共生する原生動物が死滅してセルロースの分解がストップすることで死んでいく食毒です。
従来の化学薬剤は土壌やスラブ面に大量に濃い薬剤を散布することで下からのシロアリの進入を防ぐバリア工法という考え方なのに対して、
ホウ酸の防蟻剤の場合、建築基準法で定められた範囲の木材の表面をホウ酸塩でコーティングするようなイメージで木材を保護していきます。
従って、工法や工程を良く考えながら、施工範囲の木部の表面を最も効果的にホウ酸処理できる組立を考えることが、
ホウ酸処理を実施する上で最も重要なことの一つであることは、この説明からも容易にご理解頂けると思います。
このようなホウ酸処理剤の特徴を考えた場合、最も注意して処理を実施しなければいけない部材の一つが土台であり、土台の裏面です。
基礎パッキンがあるのか無いのか、またどのような形状の基礎パッキンなのか、によってもことなりますが、
土台敷設前の段階で1回目の処理を実施することで、土台、大引きの裏面はもちろんのこと、仕口や木口など、
シロアリに侵食されやすい木の柔らかい部分をしっかり保護することができます。
従って、土台の裏面までクマ無く処理することが正しいホウ酸処理の第一歩であると僕は考えます。
3.お客様にホウ酸処理のメリットをうまく伝えられないんですが・・・
4.ホウ酸を採用すると請負金額が上がってしまうから・・・
5.ホウ酸団子で死亡事故があったと、お客様から言われたんですが・・・
6.ホウ酸の場合、定期点検にもお金が掛かるんですか?
7.天気によって工程を変えなければいけないのが、難しいね。。。
8.ブルーシートで雨養生・・・うちの会社では難しいね。。。
9.うちの会社では高耐久性樹種を使っているから、シロアリ処理をしないんです。
10.基礎パッキンで保証が出るからホウ酸処理しなくてもいいのでは?
11.シロアリの被害なんて、今時ないんじゃないですか?
12.エコボロンで腐朽菌対策までできるって本当ですか?
13.ホウ酸の防蟻剤にも違いはありますか?